『はたらく家具 第17号』で「世界に一つだけの家具」としてご紹介している「アビソファ」。エンブレムから脚のスパイクまで、たくさんのアビスパ愛を、技術力とチームワークでカタチにしました。そこで今回は、その「アビソファ」の製作を担当したアダルの職人へのインタビューを掲載します!

全体のマネジメントを担当し、アダルの職人の結束力を実感。


担当:全体統括
アダル総合工場 工場長
向江 友輔


通常の2倍近くのサイズのソファを、どのように製作していくか。エンブレムの表現や本物のサッカーボールの組み込み方など、様々な課題を乗り越える必要があったため、まずは強度と自立を考えながら図面を作成していきました。
図面を仕上げた後は、木部のつくり方・裁断方法・縫製方法・張り方を考えて各部署に製作手配をし、段階的に打ち合わせを重ねながら、メンバー同士で意見交換。何度も軌道修正をして、ようやく完成に至りました。
納期が迫っていて時間的にも余裕がなかったのですが、各部署のメンバーが積極的に連携して進めてくれて、とてもありがたかったです。皆の経験と技術力を合わせて完成させることができました。アダルならできると信じてはいたものの、やはり不安もあったので、ソファができあがったときの感動が大きく、非常に印象深いプロジェクトとなりました。

パーツを組み合わせる工夫で、脚部が完成。メンバー全員の技術力が垣間見えるソファ。


担当: 脚部CNC製作
製造1課 班長
大久保 宏紀


脚部のスパイクデザインは、多軸加工機器CNCという機械を駆使して無垢材を削り出し、立体的に仕上げています。全体的に丸みを帯びていたため、まず荒めに成形し、仕上がりの面に刃物が当たらないように削り出していくところに苦労しました。

ソール・スパイク上部・脚それぞれをパーツにし、最終的に組み合わせて一つにしているところが工夫ポイントです。
とても巨大なソファですが、視点を絞って細かな部分までチェックしてみても、チームメンバーの仕事の丁寧さや技術力が垣間見えます。メンバー全員で、良いソファに仕上げることができました。

フリーハンドで塗る靴紐の穴に苦戦!デザインをカタチにできてよかったです。


担当: 脚部塗装
製造1課
野崎 英雄


脚部のスパイクデザインは、黒と白の塗り分けのラインを明確にクッキリさせるところが難しかったです。そして、靴紐の穴の部分をフリーハンドで塗るところでも苦戦しました。

結果的に当初のデザインを最大限に再現できたと感じています。選手やサポーターの方々に喜んでいただければ嬉しいです。

材料の取り付け時に同じ角度になるよう調整!初めての難しさを乗り越えたときの達成感。


担当: 木部製作
製造2課 班長
松井 拓也


本体に角度がついているため、材料を取り付けたときに同じ角度になるよう調整するところが難しかったです。原寸を書き出して調整しながら進めていきました。
また、初めてのサイズで、さらに本物のボールを本体に組み込むというのも初めての経験だったので、試行錯誤しました。

完成した姿を目にしたときは、すごく達成感がありましたね。「アビソファ」製作に携わることができてよかったです。

ちょっとしたズレが、大きな誤差に。無事に完成して、ホッとしています。


担当: 木部製作
製造2課 班長
石丸 拓也


とにかくサイズが大きいので、ちょっとした角度のズレが大きな誤差になり、修正作業も試行錯誤でした。本物のボールの埋め込みも初めてでしたが、無事に完成してホッとしています。

ステッチや貼り合わせで、緊張の連続!完成後の反応が嬉しく、達成感でいっぱい。


担当: 裁断
製造3課
堀江 優子


エンブレムが大きいので生地に重さがあったのですが、端から2mmの位置でステッチを入れるという非常に繊細な作業が必要だったため、驚くほどの集中力で縫製をやり遂げました!

立体感が出るように色の違う張地を1枚1枚貼り合わせて縫製し、そしてまた貼り合わせていく・・・1度でもミスをすれば、張地に針穴が開いてやり直し。プレッシャーとの闘いでしたが、美しく仕上げられてよかったです。また、エンブレム中央のサッカーボールを選手が見て、本物のボールと思ってくださったと聞き、達成感に包まれました(笑)。喜んでいただけたなら嬉しいです。

最新技術と高度な手仕事の融合。各部門の力が結集した1脚に。


担当: 縫製
製造3課
諌山 琴絵


エンブレムのサッカーボールの型は、2021年に新しく導入されたソフトを使い、最新技術で製作しています。エンブレムの繊細なデザインを再現するため、通常時に使用する自動裁断機ではなく、全て手作業で裁断。最も難しいとされる縫製作業は、諌山さんが完璧に仕上げてくれました。最新技術と原始的な技術の融合で成し遂げられたと思います。
完成した姿を、他の課のスタッフも撮影していて嬉しかったです。各部門の技術が結集した1脚になったのではないかと感じます。

通常では使用しない綿などで工夫。仕上がりに納得できる唯一無二のソファへ。


担当: 下張り・上張り
製造3課
吉田 俊郎


肘の部分の膨らみとボールを入れる部分の具現化が特に難しく、通常では使用しない綿などを入れ、試行錯誤を重ねました。
最初はすごく大変な作業になることが予想されて不安もありましたが、仕上がりにとても納得がいって満足できる唯一無二のソファができたと感じます。

巨大なサイズでの左右対称に難航。前工程の仕事に感動し、気合いで完成へ!


担当: 下張り・上張り
製造3課
田中 大樹


とても巨大なソファなので、いつもとは感覚が違い、左右対称に仕上げることが難しかったです。
前工程のメンバーたちが最高の仕事をしてくれていて、それがもうすぐに分かって感動しました。私たちの工程で完璧に一つにするんだと気合いが入り、実際に仕上げられてよかったです。