働き方改革による残業時間の削減や、コロナ禍によるオフィス出社機会の減少などで、社員一人ひとりの効率的な働き方、生産性の向上が強く求められる時代となっています。
オフィスの在り方が問われる今だからこそ、ワーカーの生産性や満足度を高められるオフィス環境づくりを行い、中長期的な企業の成長へとつなげていきましょう。

そして、そのために着目したいのが、オフィスインテリアです。ただ何となく使っている、何となく目にしている感覚のインテリアが、実は働きやすさに大きな影響をもたらしています。そこで今回は、オフィスのインテリアにこだわる具体的なメリット、選ぶ際やレイアウトする際のポイントについてお伝えしていきます!

オフィスインテリアの重要性

そもそもインテリアとは?

一般的に浸透しているインテリアというワードですが、そもそもインテリアとは何を指しているのでしょうか。もともとインテリアは、英語のInterior(内側の、内面の)から生まれた和製英語で、主に室内装飾を意味しています。

ただ、室内装飾といっても、家具・壁紙・照明・絵画・床材など、その範囲は幅広く、個人宅においてはデザイン性の高い家電もインテリアとして考えられる傾向にあります。

働きやすさを支えるオフィスインテリア

オフィスのインテリアを働きやすさにつなげるためには、単純に座り心地が良いイスといったことだけにとどまらず、仕事内容に適したサイズ感や機能性、快適な空間づくりに合致するデザインテイストなど、様々な角度から考えてレイアウトしていく必要があります。

オフィスのインテリアにこだわる4大メリット

1.生産性アップ

例えば座り心地の良いイスや癒しの観葉植物を設置することで快適性が向上し、パフォーマンスも上がっていくといったことはもちろんですが、それぞれの空間の目的(活動内容)に応じたインテリア選びにまで目を向けると、さらに効果が高まります。

事務作業が中心のスペースにはパソコンや書類を置いても快適なように幅が広く収納力も高いデスク、休憩が中心のリチャージスペースには自宅のようにリラックスできるソファを選ぶなど、ワーカーの働き方にまで着目し、生産性を格段に高めていきましょう。

2.モチベーションアップ

快適で働きやすいオフィスには愛着が湧き、その企業の一員であることの誇りにもつながります。早く行きたい場所、好きな場所になり、ただ作業をするだけの空間としてつくられたオフィスとは、ワーカーのモチベーションにも大きな違いが生まれます。

3.企業ブランディングによる価値向上

オフィスのインテリアにこだわることは、対外的にも効果的です。企業のアイデンティティ(企業らしさ)や姿勢を伝えられるインテリアコーディネートの実現によって、取引先・来客の方々に向けた企業ブランディングにつながります。

4.リクルートでの入社意欲アップ

入社する際に、どのような空間で働けるのかを重視する傾向が強くなっているため、オフィスのインテリアコーディネートに注力する企業も増えています。働きやすそう、雰囲気が良いということだけでなく、「ワーカーのための環境づくりを考えている企業姿勢」も、優秀な人材にとって響くポイントです。

インテリア選びで押さえておきたい2つのポイント

空間デザインのコンセプトに合致

まずは、その空間のデザインコンセプトに合ったインテリアであることが大前提。企業のコーポレートカラーが設定されているのであれば、その色を基準に選ぶこともオススメです。企業のアイデンティティを伝えられ、統一感のある快適な空間づくりへつながります。また、ワーカーの積極性を高めたいアクティブなスペースなら赤色、集中力を高めたいスペースなら青色というように、色の効果を活用した選び方もオススメです。

働き方に合わせたサイズ感

オフィスのインテリア選びを成功させる上で、適切なサイズ感は必要不可欠なポイントです。例えばデスクの場合、「空間ごとの使用目的」「どのエリアを充実させたいか」を事前に社内で決め、「必要な席数」も想定し、サイズ感を導き出していきます。パソコンを使用する執務エリアであれば幅120〜160cmで奥行60〜75cm、コミュニケーション重視のスペースであれば執務用のデスクは幅100〜140cmで奥行60〜75cm程度のサイズ感をオススメします。

また、ペーパーレスな働き方を導入する場合は幅100〜120cm、資料などの紙類が多い場合は幅120〜160cmがオススメです。ミーティング用のテーブルになると、じっくり会議するパターン、気軽に簡単な打ち合わせをするパターンどちらに使う予定なのかでサイズ感も変わります。場合によっては、立ったままで打ち合わせできるスタンディングテーブルの検討もオススメです。また、デスクに続いてイスを選ぶ際は、スムーズにイスの出し入れができるサイズ感が大切です。デスクの空き幅からイスの脚幅を引いて、両端ともに最低でも10cm以上は確保することをオススメします。

オシャレ!快適!働きやすい!差がつくインテリアテクニック

インテリアを仕切りとして活用

パーティションが多いと、高さによっては閉鎖的な雰囲気になり、圧迫感があって快適性が損なわれます。そのため、必要な箇所には、本棚・キャビネット・観葉植物などのインテリアを仕切りとして活用していきましょう。インテリアがパーティションの役割も兼ねることでスペースを効率的に使えるようになり、メリットがいっぱいです。

壁面収納を採用

天井から床までの壁面収納の活用も、オフィスインテリアのテクニックとしてオススメです。書類や書籍を壁に収納できるのでスペースの有効活用につながり、空間コンセプトに合わせたデザインで仕上げれば、統一感が心地よいスッキリしたオフィスへ。

さらに、扉がないタイプの壁面収納の場合は、その壁の中の一部に観葉植物やアートを並べるだけで、雰囲気づくりを強化できます。また、簡単な作業スペースとしても利用できて大活躍です。

植物を効果的にレイアウト

植物の癒しを効果的にとり入れることも、代表的なインテリアテクニックのひとつです。空間デザインのコンセプトに合わせ、造花でもかまわないので設置しておくと、癒しの雰囲気づくりにつながります。また、ゾーニングや目隠しのため、パーティションとして観葉植物をレイアウトする方法もオススメです。

空間ごとに照明を変更

照明は空間の印象に大きな影響をもたらすため、デザイン・設置場所・明るさ・色味・光の広がり方を、それぞれの空間の目的に合わせて変えるのも効果的なテクニックです。

例えば、休憩がメインのリチャージスペースは少し明るさを抑えた温かな電球色の照明にする、デスクワークメインの執務スペースなら昼白色の照明にする、企業の個性を伝える顔でもあるエントランスでは主力商品や社名にスポットライトを当てて演出するなど、様々な視点から活用できます。

オフィスのインテリアへのこだわりは、働きやすさへのこだわりであり、生産性の向上に直結します。ただ単に作業に必要だから設置するというだけでなく、どういった空間にしていきたいか、どういった働き方を目指したいかに着目し、コーディネートを進めていきます。家具・壁紙・照明・絵画・床材など、考えなければならない範囲は広いですが、ワーカーのモチベーションアップや業績アップに大きく役立てられるので、楽しみながら充実させていきましょう。

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