住生活関連の総合アウトソーシング企業として様々な事業を展開している株式会社アクトコール。そのオフィスの中に一室だけ、ユーモラスでクリエイティブな会議室がある、事務的な会議室からの脱却を目指すこの部屋に求められたイメージは、〝真面目一筋の子が、初めて悪さをした後に開放感を感じ、勢いで部屋の模様替えを試みるものの、結局普通の部屋にしかならず、一時うなだれるが、やっぱり自分はこれでいいのだ!と、納得できたときの部屋〟というユニークで難解なものだった。このオーダーを受けて提案された様々なデザインの中から、社員投票によって選ばれたのが、「いたずら」をコンセプトに、「木陰の芝生の上で会議」というテーマでデザインされたこの空間だ。

木陰が差したデザインがユニークなオーダーメイドのテーブルには、切り株をイメージしてチョイスしたラウンド型のスタイルチェアをコーディネート。モスグリーンのカーペットと観葉植物も相まって、部屋全体の世界観を創出している。まず、初めてこの会議室に入った人は、みな面白いように、天井を見上げたり、テーブルの上を触って確認する。それもそのはず、天然木の天板に、木の影と木の葉をプリントしているため、質感がとてもリアルで、一瞬、本物かと思ってしまうのだ。

テーブルに仕掛けられたイタズラに、つい騙されてみんなが笑顔になり、自然の中にいるような気分で、リラックスしながら会議を進めることができる。これこそが、この一室を設けた狙いなのだ。事実、会社のイベントなどを企画するときにこの部屋に集まると、楽しい気分になって良いアイデアが浮かぶのだそう。当然、この会議室は社内での人気のものとなっている。もはやこの家具は、コミュニケーションや新しい発想を生み出すために、大きな役割を与えられた、立派なメンバーと言えるだろう。

株式会社アクトコール
東京都新宿区四谷2-12-5 第6富澤ビル6階