大型オフィスビル内にビジネスラウンジが誕生。多様な働き方をサポートし、あらゆるシーンで心地よく快適に

企業単体では実現が難しい多様な働き方を叶える場所へ

地上18階・地下1階の大型テナントオフィスビル「テクノウェイブ100」内に新設された無料ビジネスラウンジ「Square@Lounge」。同ビルのテナント社員に向け、自由で自発的で多様な働き方が実現できる場所として設けられた。

コロナ禍の影響もあり、昨今ではABWやテレワークを導入する動きが活発にはなっているものの、企業単体で本当の意味での多様な働き方に対応するのはコスト面だけでなくノウハウ面で非常に難しいという現状をふまえ、設計事務所が考案して完成に至っている。

境界や波及効果にも配慮した設計で、家具デザインもエリアごとに変化。

コワーキング・高集中・リチャージはもちろん、食事・貸切りパーティー・セミナーなど、あらゆるニーズに対応。各エリアで小タスクやイベントなどが実行された際の周囲との心地よい境界や波及効果にも配慮し、隣接関係まで細やかに考え抜かれた設計で、家具デザインもエリアごとに変化していく。

まず目に入るのは、包み込むようにラウンドした背が美しく、柔らかで過ごしやすい雰囲気をもたらしているアクセントカラーのチェア。周囲のチェアも木製脚で統一し、全体的なまとまり感と温かみの醸成につなげている。また、壁側には背と座が離れているデザインのシステムソファを採用し、壁面のアクセントとして効かせているところもポイントだ。

ビジネスに偏りすぎずリラックスできるラウンジ

それぞれのエリアの意図に合わせて様々な家具がレイアウトされているが、どれもオフィスニーズではありながらビジネスに偏りすぎないデザインであるため、リラックスした状態で働きやすいラウンジが構築されている。

コロナ禍の影響でABW導入の動きが活発にはなっていても、ノウハウ不足やコストの問題によって企業単体ではなかなか難しい空間づくりを実現。多様な働き方が集結し、新たな可能性が生み出されていく。

企画コンサルティング・設計／ワイズ・ラボ株式会社