コラム

COLUMN

待ち時間も飲食も快適に。 過ごしやすさの向上で、また行きたい場所へ 

約三分の二サイズの街並みを舞台に、こどもたちがさまざまなパビリオンで仕事体験を重ね、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができる職業・社会体験施設「キッザニア」。世界各地で親しまれている同施設の中でも、入場者数が最多とされる「キッザニア東京」の飲食スペースが、2024年10月に生まれ変わりました。 

こどもも保護者も利用できる飲食スペースでは、席数の不足が長年の課題であり、今回のリニューアルの大きな目的のひとつが「席数に関する課題解決」でしたが、リニューアル後は席不足への利用者からの声が4割も減少する結果につながっています。 

どのようなところを見直し、さらに工夫を重ね、課題の解決へと向かっていったのか。そして、その中で家具はどんな役割を果たし、新たな憩いの場の創出をサポートしているのか。キッザニア東京館長の神崎令子さんにお話を伺いました!。

  KCJ GROUP 株式会社 
  キッザニア東京 館長 
  神崎 令子 様 



「生きる力」を育む 、「エデュテインメント」な場所 

キッザニアでは、さまざまな職業・社会体験を通じて、こどもたちが自分で考えて行動する力を身につけ、その体験の積み重ねが「生きる力」を育むと考えています。大切にしているのは、まずは夢中で楽しむこと、そしてそこから学びや気づきを得ることです。エデュケーション(学び)とエンターテインメント(楽しさ)を兼ね備えた「エデュテインメント」な場所であることを目指しています。


飲食スペースの 席数不足が長年の課題 

体験中のお子さまの様子はガラス越しやモニター越しに見学していただくことができますが、パビリオンの中には基本的に保護者の方は入れないので、飲食スペースや保護者ラウンジでお過ごしいただくことも多いです。 

 ただ、屋内の施設でスペースが限られているため、席数の不足が長年の課題でした。4名様用や6名様用のテーブル席を設置していたのですが、そうするとどうしても自然に1グループ様で1テーブルのような感じになりますよね。例えば、4名様テーブルの1席だけ空いているとか、6名様テーブルの2席は空いているとか、空いている席はあるけれども相席はしづらいので結局は席が足りない・・・という状況が発生していて、非常に申し訳なく心苦しく、何とか改善しなければと感じていました。 


新テーブル効果で課題解決へ大きく前進 

今回のリニューアルの大きな目的のひとつが、その席数不足の解消です。従来のレイアウトを思いきって変更し、長めのテーブルを設置することで、たくさんの方々に座っていただけるようになりました。個別のテーブル席ではないので、違うグループの方が隣に座っても違和感がないといいますか、相席のようなスタイルになっても快適に過ごしていただけていると感じます。

アダルさんには以前に別拠点でも依頼させていただき、細やかに色々と対応してくださるので、今回もご相談しました。テーブルのデザインやサイズ感はもちろん、お子さまが利用しても安全なように角を丸くするリクエストにも丁寧に対応してくださってありがたかったです。

リニューアル後は、席が少なくて座れないといったお客様からのお声が4割も減少しました。これからも引き続き、より快適に過ごしていただけるように改善を重ねていきたいと考えています。



8脚スタッキングでレイアウト変更も自在 

ダイニングチェアもすごく好評で、8脚までスタッキングできるところも便利でとても重宝しています。これまでは1脚ずつ運んでいたのですが、まとめて運べるようになったので、レイアウト変更もスムーズにできるようになりました。 

色も落ち着いた色合いで空間に馴染んでいて、非常に素敵だと思います。いくつか色があってその中から選んだのですが、キッザニアのテーマカラーにも近いですよね。455脚ほど新たに設置させていただき、もう本当に大活躍で感謝しています。 

 キッザニアが掲げる「生きる力」の構成要素は、主体性・やり抜く力・創造力・好奇心・責任感・自己効力感・自己肯定感・コミュニケーション力・協働力・論理的思考力で、これが「キッザニア10Values」です。そういった「生きる力」を育む「エデュテインメント」な場所であり続けながら、また体験したい、また行きたいと思っていただけるよう、施設全体の魅力向上、快適性の向上に尽力していきます。 



キッザニア東京 
納入商品 : 造作テーブル、トッレ 

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