コラム
COLUMNプライベート感と開放感の来賓室。競馬場ならではの家具選びで、快適な競馬時間を実現

約5年もの歳月を経て、新築レベルの建て替えに成功
2025年3月、約5年におよぶ建て替えが完了。新たなスタンド(観戦施設)や入場門をはじめ、縦8m横14.08mにもおよぶ国内唯一の両面パドックビジョンと芝生広場なども設置し、競馬場全体をまるごと“新築”する大規模改修を遂げた。
【大規模改修の主なポイント】
1.新入場門「キャロッタ門」
光の演出と軽やかな膜屋根(東京ドームと同じ素材)で、街と競馬場をシームレスにつなぐデザインが特徴。
2.両面パドックビジョン
競馬場で唯一の両面パドックビジョン。道路側にも映るので、イベント告知など情報発信にも活用可能。ビジョン側面は蹄鉄模様の穴が開いた金属パネルになっていて、夜には蹄鉄模様が浮かび上がる。
3.馬かぶり席
パドックに、臨場感溢れる馬かぶり席を設置。地面より掘り下げた席なので、馬を間近で見ることができる。
4.芝生広場
のんびり癒しの憩いの場として機能するのはもちろん、築山から本馬場のレースを見ることもできる。
競馬場での過ごし方をもとに、来賓室に最適な家具を選定
多様な空間の中でも、来賓室は落ち着きのあるプライベート感が特徴。各部屋の広々としたテラスにて、馬の走る音や歓声を感じながら、レースに没入できる。室内はプライベート感を高めるための防音だが、一般的な防音室のように閉ざされた狭めの印象にならないよう、ミラーを巧みに活用して広がり効果を出している。

家具選びで重視したのは、快適な座り心地と高級感を保ちながらも、立ったり座ったりが気軽にできること。マーキングや馬券購入、バーでの飲み物オーダーなどで30分に1回は立ち上がる機会があるため、深く座りすぎない方が利用者の心地よさにつながる。そこで、アーム付きで立ちやすく、お手入れもしやすい張地のチェアを採用した。
「街との共生」をテーマに、親しみやすい「開かれた競馬場」へ
大型商業施設の向かい側に新入場門(キャロッタ門)を設置したことをはじめ、大規模改修のテーマは「街との共生」。たくさんの人々から親しみやすさと面白さを感じてもらい、もっと気軽に立ち寄りやすい「開かれた競馬場」へ。
実際に訪れなくてもインターネットで馬券を購入して競馬そのものは楽しめるが、競馬場でしか味わえない魅力、競馬場でしか体感できない迫力や感動を積み重ね、行きたくなる場所、行ってみたい場所を創り上げる。これからも利用者の視点に立ち続け、競馬場という空間の可能性を広げていく。

船橋競馬場
納入商品:レイ、ベストラ、リリカ