コラム

COLUMN

揚げたて級のインパクト!みずほPayPayドームに新たな観戦シート 三陽 アジフライBOX、ついに完成。

見た瞬間に思わず足を止める。
近づくと、ちょっと笑ってしまう。
そして座ってみると――見た目以上に本格派。

そんな“ギャップ”を仕込んだ空間、三陽 アジフライBOXが約半年の制作期間を経て完成しました。
グラフィックデザイン、図面制作、製作、納品、設置まで。
一つの特注プロジェクトをゼロから積み上げた、アダルの総合力が詰まった挑戦です。

デザインの始まりは「いかにリアルに見せるか」

今回の出発点は、とてもシンプルでした。

アジフライを、どこまでリアルに見せられるか。

デザイナーは実際のアジフライの写真を徹底的に観察。
衣のサクサク感、揚げ色のムラ、身のふっくらとした厚み。
ディテールを一つひとつ拾い上げながら、グラフィックデータを制作していきました。


しかし、リアルさを追求する一方で、もう一つの課題がありました。

球場という広い空間で、どう見えるか。

遠目からでもアジフライと分かるか。
近づいたときにディテールが破綻していないか。

文字サイズは十分か、スタンドからでも判読できるサイズか。
実寸シミュレーションを重ね、文字の大きさを何度も調整。
配置バランスを修正し、視認性を検証。
「面白い」だけでなく、「ちゃんと伝わる」デザインに仕上げていきました。


そして制作が進む中で、さらにアイデアが進化します。

「フライだけでなく、“リアルなアジ”そのものも入れよう。」

途中で追加されたこのアイデアにより、空間はさらに奥行きを持つことに。
揚がる前のアジと、揚がった後のアジ。
モチーフの広がりが、世界観の奥行きを一段と深めたのです。

イラスト風アジソファ、その裏側

象徴的な存在が、イラスト風アジソファ。

ソファの背もたれ部分になるイラスト風アジ。
身の“ふっくら感”を立体で表現するため、ウレタン構成を何度も検証。実際のアジの写真と見比べながら、厚みや曲線を微調整していきました。

けれど、目指したのはリアルさだけではありません。
しっかり身体を支える構造。
長時間座っても疲れにくい設計。
家具としての安全性と耐久性。
インパクトと機能性の両立に、家具メーカーとしての技術を注ぎ込みました。


イラスト風アジソファのヒレ部分は、想像以上に繊細。

その難題を軽やかに仕上げたのは、アダルNo.1の縫製技術を持つ彼女。
立体を崩さず、美しくラインを出す。
高い技術があってこそ実現できたディテールです。

巨大モニュメント、緊張の設置作業

制作のクライマックスは、壁面巨大モニュメントの搬入・設置。

みずほPayPayドームのグラウンドを通り、階段を上り、通路を渡る――
慎重に、ゆっくりと運び込まれた鷹のアジフライ。

そしていよいよ設置。

少しの油断も許されない高さ。
少し角度が違うだけで印象が変わる繊細さ。

「もう少し上。」
「あと数ミリ、手前。」

声を掛け合いながら、位置を微調整します。

両手で支え、顔をしかめながら必死に耐えるアダルマン。
腕にかかる重みと、落とせない緊張感。

高さと角度が決まり、壁に固定された瞬間、
その場に小さな安堵の空気が流れました。

図面の中にあったアジフライが、
球場空間の“主役”として立ち上がった瞬間です。


この空間の背景にあるもの

このプロジェクトの発案者は、2010年ドラフト育成3位で入団した 伊藤大智郎 さん。
引退後は球団職員として、この企画に関わっていました。
グラウンドを知る人の視点と、
ファンに楽しんでもらいたいという想い。
そのアイデアを、空間として形にしていくのが私たちアダルの役割でした。

“本気でつくる”から、面白い

デザインの徹底検証。
リアルを追求したグラフィックと立体感。
搬入・設置の綿密な計画、気合と緊張感。

思わず写真を撮りたくなる。
誰かに話したくなる。
記憶に残る。

そんな遊び心のある空間ほど、
細部まで本気でつくる。

リアルを突き詰めた先に生まれた空間を、ぜひ現地で体感してください。

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