椅子とテーブルの高さのバランスが合っているかどうかで、居心地の良さや食事のしやすさなどが大きく左右されるため、高さのバランス調整は空間づくりの必須条件です。

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本社プランニング室 マネージャー 露口 治

営業職時代より家具デザインを多く手掛けた経験を活かし、現在はプランナー・デザイナー・設計士としてマルチに活躍中。

テーブルの天板と椅子の座面の高さの差を「差尺(さじゃく)」と言いますが、適切な差尺は利用シーンごとで異なるので、シーンに合わせて設定していきましょう。今回は、代表的な3パターンの差尺について解説いたします。



〈1. カフェ・レストランの場合〉

まずは、「食事での利用に最適な高さバランス」についてご説明します。
食べやすい姿勢を保つための天板と座面の差尺は「250〜300mm」です。

そのなかでも椅子の座面が木材や樹脂、 座にクッション性がなくあまり沈みこまないものは
差尺「270~300mm」前後、座にクッション性があり沈むものは「250~270mm」を推奨します。

それより差尺が大きくなると、椅子が低すぎて腕を上げながら食事をする体勢になり、テーブルの奥のものも取りづらく、非常に食べにくい状態に陥ります。
また、逆に差尺が小さくなると、椅子が高くて顔からテーブルまでの距離が遠くなり、前かがみの姿勢になってしまいます。椅子とテーブルの間の距離は「50~100mm」を推奨しています。



〈2. ロビー・ラウンジの場合〉

次は、軽食や飲み物を楽しみながら「ゆったりとくつろぎ休憩するシーンに最適な高さバランス」をご紹介します。

ロビーやラウンジで使用されるテーブルは、食事ができる高さのテーブル、コーヒーなど飲み物をメインで楽しむローテーブルの大きく分けて2パターンがあります。
テーブルの場合の天板と座面の理想的な差尺は「150~250mm」です。 椅子とテーブルの間の距離は「150~200mm」を推奨しています。

ローテーブルの場合の理想的な差尺は「0mm~150mm」です。
差尺が0mmの場合、 椅子とテーブルの間の距離は 「300mm」程度、
差尺が150mmの場合、 椅子とテーブルの間の距離は 「200mm」程度離してレイアウトすれば、足がぶつからず心地よいくつろぎ空間に仕上がります。



〈3. バーカウンターの場合〉

最後にご紹介するのは、カウンターに最適な差尺です。
理想的な高さバランスとして、差尺「250〜300mm」をおすすめします。
床からテーブルトップまでの距離(以下TH)は、1000~1080mmを目安に設定しましょう。THを1030mmに設定して頂ければ、弊社のカウンター椅子より様々な種類がお選び頂けます。

カウンターテーブル側に足を置くステップが無い場合は、足掛けが付いているカウンターチェアを選びましょう。脚がポールタイプのものは足掛けがついていない場合があります。

アダルではTH (テーブルハイ) に合わせてイスの脚先カットもオプションで承ります。ただし、脚の形状によってはカットができないものもありますので、上記「お問い合わせ」ボタン、もしくは最寄りの営業拠点へお問い合わせください。



〈テーブルオーダーシステムでカスタマイズ〉

コストを抑えながら、空間のコンセプトや利用シーンに合わせた理想のテーブルを設置するため、アダルの「テーブルオーダーシステム」をぜひご活用ください。天板のサイズ・素材・脚の種類を自由にカスタマイズでき、叶えたい空間づくりに貢献します。



〈適した差尺は、心地よさの必須条件〉

今回は、3パターンにおける推奨差尺をご紹介いたしました。
椅子とテーブルの高さバランスが合っていることは、過ごしやすさの必須条件なので、しっかりと調整してレイアウトしていきましょう。