コラム
COLUMN幾度の水害を乗り越えて。時代を超えて愛される定番ソファ「ケープ」

業務用家具は、カタログに掲載されている写真や価格、機能性といった情報で選ばれることが多く、具体的な座り心地や耐久性などをお客様に体験していただく機会が限られています。特に、距離や納期などの制約でショールームを訪問できないお客様にとって、納入後のイメージが具体的にわからないという声も少なくありませんでした。
そんな声を受け、アダルでは2025年1月に『はたらく家具の通信簿』を創刊。従来の広報誌『はたらく家具』のスピンオフにあたる本誌では、納入後3年以上経過した物件を取材し、家具の耐久力や納入後の変化などについて、お客様から正直な評価をいただき、家具の“その後”を誠実にお伝えすることで、より安心して製品をお選びいただける情報を掲載しています。
今回は、そんな『はたらく家具の通信簿』より、楽市街道くるめ店内のドトールに納入された、時代を超えて愛される定番ソファ「ケープ」の納入後の様子についてお届けします。

楽市街道くるめ店 ドトールコーヒーショップ
ケープをお使いいただいているのは、久留米最大級のアミューズメントパーク「楽市街道くるめ店」にあるドトールコーヒーショップ。2019年よりケープを20台導入してくださっているのですが、なんと2014年のオープンより、アダルの「カーネル」(現在は廃番となっています)もお使いいただいています。

元々、ドトールで店長も務めておられたという、本社開発部マーケティング統括の池尻さん。当初、ファブリック生地のカーネルは、ドリンクをこぼされた汚れが目立ったり、5~6年経つと生地にへたれが見られたそう。ちょうどビニールレザーへの張り替えを検討している時期に、レイアウトの変更とゾーニング計画の兼ね合いもあり、新たにケープを導入されました。
ケープは計算されたアーム曲線が美しく、アダルのソファの中でも定番の製品。滑らかな曲線の肘が高級感を演出し、クラシックで上質な空間やクリニック、ホテルのロビーなどによく選ばれています。「カーネルから新たにケープを導入したのは、高さが数センチ単位でしっくりきたのと、脚が木部のため以前より安定感が増し、座り直しやすいのが気に入ったんです」と、オープンよりアダル製品を導入してくださっている池尻さんならではの決め手があったそう。脚の木部にはテーパーをかけることですっきりとした印象を与え、近年トレンドの置きクッションタイプのため、優雅な座り心地。まさにカフェで落ち着いた時間を過ごされる方にもぴったりの製品です。

「久留米はたびたび、水害が起きているんですよ。楽市街道も以前、水害に遭って1m近く水没したんです。その際にスタッフとひとつひとつ家具を避難させた記憶は今でも覚えています。間に合わないものもありましたが、それでもほとんどの家具は、水害に遭ってもメンテナンスのみで使いつづけることができました。ケープを導入して5年が経ちますが、未だに張り替えやクッション材の交換も必要ありません。色褪せなども全然見られませんね」と池尻さんは語ります。
平日は150人ほどのお客様が訪れ、リピーターの方はお気に入りの席が決まっているほど人気のケープ。ダブルクッションの仕様になっているので、ふんわりとした座り心地で長居されるお客様も多いとのこと。また、こちらでお使いいただいているケープは1人掛けですが、他に2人、3人掛けのものも展開しています。


ケープの通信簿
ケープの納入後の様子について、池尻さんにお伺いしました。チェックポイントごとに、ケープの様子をご紹介していきます。
チェックポイント1 自慢の座り心地に変化はないか?

「これは嬉しい悲鳴なんですが、座り心地が良すぎて、ドトールの席なのに買わずに利用されるお客様が多くなったんです(笑)」と池尻さんが笑顔で語ってくださいました。よく見るとテーブルには「ドトール専用の席です」との貼り紙が。打ち合わせや読書といった利用の仕方が多く、皆さんゆっくりと過ごされるそうです。
チェックポイント2 汚れたときの掃除のしやすさは?

日々のメンテナンスは拭き掃除のみ。生地がビニールレザーのため、ドリンクをこぼしてもサッと拭くだけで済むので、手入れがラクなんだとか。「当たり前なんですが、ソファだし良い家具なので、重さがあって大掃除のときに移動させるのが大変なことくらいですかね」と再び笑顔の池尻さん。ソファのため、どうしても移動させるのは力仕事にはなるそうです。
チェックポイント3 ミシン目のほつれや木部の割れなどはないか?

ほつれや割れ、色褪せなどもまったく見当たらず。「強いて言うなら、クッションの継ぎ目が真ん中ではなく端にあればもっと目立たないかもという高望みですね」と池尻さん。アダル製品を長くお使いいただいているからこその細かい視点が非常に印象的でした。
「この品質を保ち続けて欲しい」という声に。
2014年のオープン当初からアダルの家具を使い続けてくださっており、新たにケープを導入後も幾度の水害を乗り越え、メンテナンスや試行錯誤を重ねながら、変わらずアダル製品をご活用いただいているドトールコーヒーショップ 楽市街道くるめ店。担当の池尻さんから「物価も高くなって色々と大変だと思いますが、アダルさんにはコストカットよりも、この自慢の品質を保ちつづけることを優先して欲しいです」と嬉しい声をいただきました。この声に応えるべく、これからも誠意を持って製品開発に取り組んでまいります。ぜひ久留米市に訪れた際には、楽市街道のドトールで一息ついてみてくださいね。

広報誌『はたらく家具の通信簿』は以下より請求&ご覧いただけます▼
https://www.adal.co.jp/pr-magazine
ドトールコーヒーショップ 楽市街道くるめ店(株式会社ワイドレジャー)
住所/〒839-0865 福岡県久留米市新合川2丁目7-10
納入商品/ケープ(2019年納品)