「昔ながら」を毎日ずっと。愛され続ける豚骨道。

福岡県福岡市博多区。豚骨ラーメンの本場に、昔ながらの豚骨道をまっすぐ歩み続けるその名店はある。昭和58年から続く「達磨ラーメン」だ。何時間も時間をかけて煮込んだスープと、コシのあるこだわり細麺の絶妙な味のバランスが、「達磨ラーメン」でしか味わえない豚骨ラーメンの美味しさをつくりだしている。

おなじみの達磨看板の達磨には手足があり、「転ばない」といった意味が込められているのだとか。店舗の外観だけ見ると、一言でいえば古い店と感じられるかもしれない。しかし長年通う常連客にとっては、これがたまらないのだ。カウンター席に座り、「いつもの味」を待ちわびる。

「手間ひまがかかっても、同じことを毎日ずっと続けていく。時代が変わって効率化を重視するラーメン店も増えているけれど、達磨ラーメンは昔ながらのやり方で美味しさを守っていきたい」と2代目の古川修作さんは語る。その変わらない美味しさに、創業時から通い続ける常連客も多い。

そしてもうひとつ、創業時から達磨ラーメンの歴史を刻み続けているのが、カウンターに並ぶイスである。背もたれがあり、コンパクトで出し入れしやすく、小さな子どもでも座りやすい高さのイスはラーメン店としては珍しい。「ゆったりと落ち着いて味わってもらいたいんです」と微笑む古川さん。決して変わらない想いが、そこにはある。


達磨ラーメン
住所/福岡県福岡市博多区那珂3-22-27
電話/092-431-5260