陽気なマスターと優しさに満ちたママが経営する「スナックR」。この「R」の由来を聞いたときに「どこにでも『あ~る』から!」と笑いながら冗談を飛ばすマスター。ご夫婦のお宅に来たようなアットホームな空間だ。

この店のこだわりの一つが「おつまみ」一般的なスナックで出されるおつまみは乾き物が定番だが、スナックRではママが作る家庭の味を楽しめる。そんな家庭的な癒しを求め、毎日たくさんのお客さんで賑わっている。まさに大人たちの溜まり場だ。5時間近く、長居するお客さんがいるというのも納得である。

さらに若い女性も来店するそうで、様々な人生相談をして帰るそうだ。実の両親には言えないことも、おふたりになら何でも話せてしまうのかもしれない。

お店を開いたのは15年前、息子さんを大学生に進学させるために決意したという、飲食店未経験からの大きな決断。もし、お店が上手くいかなかったときには、諦めて大学を中退してくれと息子さんに伝えていたそうだそんなある日、お店を手伝いに来た息子さんから一通の手紙をもらったという。それは、ご夫婦への労りと感謝を伝えるものだった。その息子さんも、現在は30代。帰省したときには、お店に遊びに来てくれるそうだ。

開店当初から使用されているこの椅子は、年月とともに味のあるものになっていった。そこにはたくさんの人が様々な思いで座り、ふたりに心を癒やされてきたはずだ。これから
も、笑顔に包まれた温もりのある空間であり続けるのだろう。

スナック R
宮崎県小林市細野1901-11 トーア五番館 2F
tel.0984-23-0747
納入商品/LA-3W リンクチェア