コラム

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【開催レポート】2025年ADAL新作展示会 in 東京

2025年8月、カタログ『ADAL Standard Furniture Collection Vol.28』の発刊に合わせ、福岡に続き東京で新作展示会を開催いたしました。 本コラムでは、ポップアップ会場の「LIGHT BOX ATELIER」で行われた東京会場の様子をレポートいたします。

空間を彩る、新商品ラインナップ

8月6日(水)から8日(金)までの3日間、港区南青山のLIGHT BOX ATELIERにて開催された新作展示会。販売店、建築事務所、ホテル・レストランなどの施設オーナーを中心に、多様な業種の方々、のべ350名のお客様にご来場いただきました。
デザイン性はもちろん、業務用家具ならではの耐久性や使いやすさも兼ね備えた新作170点の中から、厳選された商品をご覧いただきました。

ご来場いただいたお客様からは、
「商品の特徴やこだわり、コンセプト等がわかりやすかった」
「新商品数が多く、開発の方たちの仕事量と熱量を感じた」
「会場での案内が的確で理解しやすかった」

といったご感想をいただき、製品の魅力はもちろん、展示空間の工夫やアダル社員の姿勢を感じ取っていただけたことを嬉しく思います。

トークイベントで語られたアダルが考える「快適さ」とは

初日には、《Look into Nature》ブランドディレクターのCanuch Inc. 木下陽介氏と、アダルの露口治(クリエイティブ事業部 次長)、葉玉研治(海外事業部 次長)が登壇し、トークイベントを開催しました。

ひとつ目のテーマは「快適をデザインする――空間と家具のあり方」

「快適とは何か」という問いに対して、

・精神的・物理的な両面で安心を与え、バランスの取れた関係性から得られるもの
・家具は単なる道具ではなく、空間の“佇まい”や“物語”をつくる重要な役者

といった考えが語られました。

アダルの社名は 「ADVISER FOR AMENITY LIFE(快適な生活空間の良きアドバイザー)」 に由来しています。本テーマを通じて語られた「快適」のあり方、空間と家具の関係性への視点は、まさにこのスローガンに込めた理念を体現するものでした。

2つめのテーマは、《Look into Nature》と近年の活動について

さらに、Canuchとアダルが共同で手掛けるブランド、《Look into Nature》もご紹介。日本の伝統的なサステナブル素材であるい草に着目し、その消臭・調湿・リラックス効果を現代の家具に取り入れ、家具を通じて日本のい草を世界に発信する取り組みは、来場者から大きな関心を集めました。

また来場者アンケートでは、トークイベントについて次のような声も寄せられました。
「家具と空間の関係性を“快適さ”という切り口で聞けたのが新鮮でした。」
「プロダクト・カタログ撮影の裏話など伺えて大変興味深かったです。」
「木下さんやカタログ担当者の方からデザインコンセプトを直接伺え、刷新されたカタログの意図も良くわかりました。アダルや木下様の思いや思想のエッセンスが伝わり、非常に興味深い内容でした。」

こうした感想からも、展示会は製品紹介にとどまらず、アダルというブランドの思想や姿勢を体感いただく場になったのではないかと思います。


このたびはお忙しい中、東京展示会にお越しいただき誠にありがとうございました。皆さまからいただいた貴重なご意見やご感想を今後の製品づくりに活かし、より良い空間提案へとつなげてまいります。

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