コラム
COLUMN【開催レポート】ミラノデザインウィークフォーリサローネ2026
2026年4月、ミラノデザインウィーク期間中に開催されるフォーリサローネ2026にて、サステナブルブランド「Look into Nature」をミラノ市内2会場で出展いたしました。
今回のテーマは、“調和”と“自然との共生”。
イタリアのウェルネス企業や建築事務所とのコラボレーションを通じて、日本の伝統素材「い草」の新たな可能性を世界へ発信しました。
本コラムでは協業展示会場の様子をレポートいたします。
フォーリサローネとは?
フォーリサローネは、イタリア・ミラノで毎年春に開催される世界最大の家具見本市『ミラノサローネ国際家具見本市』と同時期に、ミラノ市街で開催されるデザインの祭典です。
ミラノサローネは、メイン会場であるロー・フィエラミラノで開催され、フォーリサローネはミラノの市街地が舞台。
※Fuorisalone=「展示会の外」
これらミラノサローネとフォーリサローネの2つを呼称して、ミラノデザインウィークと呼ばれています。
「Casa Starpool Milano」での展示の様子

調CHŌ 和WA – Crafting Balance 和する2つのハーモニー
Look into Nature は、ミラノデザインウィーク2026にて、日本の概念「調和」に着想を得たプロジェクト「調 CHŌ WA – Crafting Balance(和する2つのハーモニー)」を発表しました。
本プロジェクトでは、イタリアのウェルネスブランド Starpool 「Zerobody Dry Float」「Zerobody Cryo」を搭載した《Longevity SPA 調 CHŌ WA カプセルエディション》を展示。
ブラックとブラウンのい草織りを使用したカバーに、Kvadrat のファブリックを組み合わせ、日本の自然素材と先進的なウェルネステクノロジーが融合した空間を提案しました。


「One Works」での展示の様子

“officina: オフィチーナ創造的な活動の場”
One Worksとの協働では、い草を活用した空間パーティション「TSUKI HANA」を発表しました。
*One Works:ミラノを拠点とする国際的に知られる建築事務所
本プロダクトは、ロビーやラウンジ、ワークスペースなどのオープン空間において、視線の連続性を保ちながら緩やかにプライバシーを生むパーティションシステムを設計。音の吸収や視線の調整を行う「空間の膜」として機能し、開放性と親密性のバランスをもたらします。
「い草」の持つ通気性や吸音性といった機能を活かしながら、光や視線を柔らかく調整する“空間の膜”として機能。開放性と親密性のバランスを実現し、現代の多様な空間ニーズに応える新たな設計アプローチを提示します。


Look into nature色彩豊かな新色発表
新しいコレクションでは「い草」に深い黒の SUMI-MUSUBI、黒とグレーの織りが生む SUMI-AMI、苔を思わせる KOKE-GOZA、錆のようなブロンズ色の SABI-GOZA などの色調が加わり、織りの立体的なテクスチャーを強調するこれらの色は、オークやウォールナットなどの現代的な素材とも調和し、い草の表現領域をインテリアデザインへと広げます。
“和”に留まらない、現代空間に調和するい草の魅力に、多くの反響をいただきました。



フォーリサローネでの展示を終えて
フォーリサローネ2026では、多くの来場者の方々に「い草」という日本の伝統素材の新たな魅力を体感いただく機会となりました。
香りや質感、吸音性や通気性といった自然素材ならではの価値に加え、現代空間に調和するデザイン性にも多くの反響をいただき、国や文化を超えて“心地よさ”が共有されることを実感しました。
今回の展示を通じて、「い草」が持つ可能性は、和空間に留まらず、世界の多様なライフスタイルや空間デザインへ広がっていくことを改めて感じています。
改めまして、展示会にご来場いただきました皆さま、また運営にご協力いただいた関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
日本の伝統素材を、世界の日常へ。
Look into natureはこれからも、自然と調和する空間づくりを提案していきます。
写真提供:ToLoLo studio